講師と参加者による自己紹介の後、講師が実演を交えながら、フリスビーが飛ぶ仕組みについて簡単に話し、
参加者にフリスビーを作成させました。
会場として元小学校の体育館を使用したため、実習中はできあがったフリスビーをその場で投げて、
出来具合を確認しながら作業を行うことができました。また材料の加工方法や、参加者各自のイメージに
合った形状や素材について、講師やTAが適宜助言を行いました。
1回目の実習後、再び授業を行いました。
まず、コマや地球の自転・公転を例に挙げ、回転運動により姿勢を制御、安定させることができることを伝えました。
そして、実習中に参加者が意識せずに行っていた工夫「重心からのバランスをとる」
「回転させるように投げる」などを指摘し、それらの要素が重要であることを確認しました。
さらに最新の宇宙工学で研究されている柔軟構造物は、回転運動の特性を利用している点でフリスビーと
共通していることを指摘し、最新の科学と理科的な知識を関連付けました。
同時に、布などの柔らかい素材でもフリスビーが作れることを示唆しました。
昼食後の実習では、午前中の講義を受け、布やビニールなど新たな素材に挑戦する参加者が多数見られました。
また鈴などを使用し、装飾性に優れた作品を作る者もいました。
発表会では参加者が一人ずつ自作のフリスビーを紹介し、講師がそれらに対し、
科学的にすぐれた点などを挙げ、評価を述べました。