最先端研究を取り入れたジュニア科学者育成プロジェクトとは?

東京大学生産技術研究所「知の社会浸透」ユニットでは、2009年よりJST「未来の科学者養成講座」の委託事業として(*1)、理数系に卓越した意欲・能力を持つ高校生をジュニア科学者として育成する「最先端研究を取り入れたジュニア科学者育成プログラム」を展開しています。

このプログラムには「プレ・体験(*2)」最先端リサーチ「入門」最先端リサーチ「体験」があります。「プレ・体験」では、科学技術に対する意欲および総合的は能力を養うことを目的としています。最先端リサーチ「入門」では、最先端工学についての実習を中心とした授業と研究施設見学により、最先端工学の知識を養うことを目的としています。最先端リサーチ「体験」では、東京大学生産技術研究所の研究室で実際に研究活動を行い、この活動を通じて理数科目の理解増進とともに、研究者に必要とされる3つの能力( 俯瞰する能力、問題把握能力・解決能力、コミュニケーション能力)の向上を目指します。

プレ・体験のうち、高校生のための金曜特別講座・研究施設見学・出張授業・駒場リサーチキャンパス公開に参加した中学生・高校生より、最先端リサーチ「入門」の参加者を決定します。また、これらに参加した生徒から最先端リサーチ「体験」の受講生を決定します。受講生は、理科・数学の融合領域である最先端工学研究を題材とするプロジェクト型学習を行います。

*1 独立行政法人科学技術振興機構「未来の科学者養成講座」の平成21年度の課題の一つとして採択されました。
*2 「プレ・体験」の受講に関しては、選抜はありません。科学技術に対する意欲および総合的は能力を養うことを目的とし、小学生~高校生対象を対象としています。