「知の社会浸透」とは
「知の社会浸透」ユニットは、2005年に東京大学生産技術研究所の教職員により自発的に結成され、
広く一般の方々を対象とした科学技術リテラシーの向上を目標に、おもに以下の3つの活動に取り組んでいます。
- SNG (Scientists for the Next Generation!)
- UROP (Undergraduate Research Opportunity Program)
- JST 助成 「21世紀の科学技術リテラシー」研究開発プロジェクト
中高生を対象に研究紹介や出張授業を(1997年〜)
若い人にもっと科学に興味を持ってもらい、ひいては次世代を担う科学者・技術者の層を厚くして ゆくことを目標に、青少年に対する科学教育を推進しています。
生研公開(毎年5月末〜6月初旬)では、一般公開と並行して中高生のためのプログラムを併設し、生研での研究 をわかりやすく紹介しています。
また出張授業(随時開催)では、主に中高生を対象に、学校で学習している数学や理科が、生研で 行われている最先端の研究と関連していることを、実験や講義を通じて伝えています。
東京大学の学部学生を対象とした、研究の現場を体験するコース(2001年〜)
従来の授業のように、講義を聞くといった受動的な形式ではなく、受講者が研究計画をたてて 実際に実験やフィールドワークを行う形式をとっています。 具体的なテーマは、所内で行われている様々な研究から、各人が興味を持ったものを選択します。
研究の方法や内容は各研究室の教員と相談しながら決めていき、実践的に研究のノウハウを学べるようになっています。
また、研究成果をまとめ、他の受講生や教員に発表する機会も用意されています。
先端研究者による青少年の科学技術リテラシー向上
JST 社会技術研究開発センターの助成を受け、21世紀を担う青少年を対象とした、 科学技術リテラシー向上のための教育システム構築に関する調査、研究を行なっています。 現在、私達は、携帯電話やデジタルカメラなど、最新の科学技術成果を結集した機器を利用しています。 しかし、その仕組みや、それを支える科学技術の概念や法則について理解している人は、残念ながら多くありません。
このような“科学技術のブラックボックス化”の解消を目指して、この研究プロジェクトでは、 具体的な機械や装置の例を使い、その仕組みや使われている技術を説明することによって 青少年の科学技術リテラシーの向上を図ります。
「知の社会浸透」ユニットでは、2004年に独立行政法人科学技術振興機構(JST)の 「研究者情報発信活動推進モデル事業『モデル開発』」に応募、 課題「科学技術インタープリターを活用した授業モデルの開発」として採択されました。
また、2006年には「研究者情報発信活動推進モデル事業『モデル開発』」に応募、 課題「日米協力体制による研究者自身からの研究情報発信のモデル開発」として採択されました。