貸出教材「金属・材料を調べてみよう」


 「知の社会浸透」ユニットでは、青少年の科学技術リテラシー向上を目標にさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。 貸出教材「金属・材料を調べてみよう」は、中高の先生方に理科の授業中に利用して いただき、 生徒たちに「いろいろな金属(元素)に触れてもらうこと」、「感覚と 物性値の差を実感して科学的概念を意識化してもらうこと」を目指して開発した教材です。
貸し出しを希望される先生は、 利用条件をご確認の上、 次世代育成オフィスにメールでご連絡をお願いいたします。


■利用できる団体

  中学校、高等学校


■利用条件

1)3週間以内(配送期間を含む)。発送・受け取りは平日のみ。

2)下記の4点にご協力いただけること。

*「東京大学生産技術研究所」で作成・貸出している教材である旨を
   明示する。

*「研究者の伝えたいメッセージ」が生徒に伝わるような工夫をしていた
   だく。また、使用後にどのような工夫をしたか簡単に報告していただく。

*貸出教材を用いた授業に1コマ程度、次世代育成オフィスのスタッフ
   が見学する場合がある。その場合、見学、記録のためのビデオ撮影、
   写真撮影を許可していただく。

*貸出教材の効果測定のために、生徒に事前と事後に3分程度の
   アンケートを実施していただく。

3)使用料・送料は無料。

トップへ


■貸出物品のリスト
材料

演示用: アルミニウム、鉄、銅、チタン、銀、マグネシウム、ニッケル、
             モリブデン、スズ、亜鉛、タングステン、カーボン、真鍮、
             ステンレス303A、ステンレス316L、ジュラルミン、テフロン

生徒実習用:アルミニウム、鉄、銅、チタン、ガラス、プラスチック、木

実験道具

デジタルスケール、磁石、電卓

参考資料

密度を対象とした授業用
  1)生徒用ノート
  2)教諭用マニュアル
  3)授業案
  4)資料冊子


詳細はこちら

トップへ


■利用の手順

1.はじめに

 「利用条件」、「貸出物品のリスト」をご確認ください。

2.使用申し込み

 「使用申込書」に必要事項をご記入の上、貸出希望日の1か月前までに
  電子メールにて 次世代育成オフィスまでご送付ください。

   *貸出希望期間はメール受信順に受け付けます。
   *貸出希望の時期が重複した場合は、ご希望に添えない場合が
      あります。(その場合は、日程の調整を行います。)

3.使用期間(発送日、返送日)の調整・確定

 使用申込書が届いた後、次世代育成オフィスよりご連絡いたします。

4.貸し出し

 発送日の1〜2日後に教材が届きます。送付物とリストを照合してください。

5.返送

 「貸出教材 使用報告書」に必要事項をご記入の上、教材、チェック
    リストとともにご返送ください。

      *ご返送の際は、返納日に到着するように発送して下さい。

      *貸し出し教材に返却用の着払い伝票を同封致します。

トップへ


■貸出教材の開発に至る経緯

 東京大学生産研究所(生研)では、1997年から10年以上にわたり、 青少年の科学技術理解促進を目的として、先端工学研究者が中学校・高校へ出向き、 最先端の研究を題材とした『出張授業』(アウトリーチ活動)を行っています。 これまで実践してきた出張授業は、先端研究に携わっている研究者が研究の楽しさを 直接伝えることができるという長所がある反面、1回の出張授業の対象人数が制約されること、 研究者と高校のスケジュール調整が難しいために実施回数が限定されてしまうこと、参加者が理科好きの生徒に偏ることなどが課題でした。 そこで、これらの課題に対して、研究者が、中学校・高校の教諭が理科の基本概念を教えながら 科学技術リテラシー向上に寄与できる『貸出教材』を開発し、中学・高校の教諭に授業を行ってもらう 新たなアウトリーチ活動の形態を考案しました。

トップへ


■研究者が伝えたいメッセージ

貸出教材「金属・材料を調べてみよう」を開発した材料科学の研究者は、
貸出教材の利用をとおして、中高生に下記の2点を実感してもらいたいと
考えています。

1.様々な金属を実際に見て触れて、それぞれの金属の特性を実感してもらう

        →→→日常生活の中の科学への関心の喚起

2.感覚的認識と定量的認識の違いを実感してもらう

        →→→科学的視点の特徴の理解


トップへ