「循環する科学技術」研究会は、東京大学生産技術研究所「知の社会浸透」ユニット(KDU)の成果を発展的に拡大するために結成されました。
現代社会において、科学技術は国の経済および文化の発展に重要かつ支配的な役割を果たしています。急速なグローバル化のなか、第5期科学技術基本計画(Society 5.0)でも述べられている通り、経済にインパクトをもたらす技術革新(イノベーション)の重要性は、今後更に増していくことでしょう。そして、研究成果を次世代技術として実社会に結実するためには、研究をさらに発展させていくとともに、社会のニーズを汲み取り、次の研究へと発展的につなげていくことが必要です。
このような社会情勢の中、次世代を担うイノベーション人材の育成も急務と言えます。近年、初等中等教育では、教科横断型のSTEAM(Science, Technology, Engineering, Arts and Mathematics)教育が実践されてきています。STEAM教育は、欧米諸国で盛んに行われていますが、我が国でもSociety5.0に向けた人材育成の取り組みのひとつとして注目されています。また、2020年度から順次導入されている学習指導要領では、アクティブ・ラーニングや理数探究、横断的科目が導入されており、これらに対応する新しい教育が求められています。
そこで、本研究会では、本所の次世代育成オフィス(ONG)や広報室とも連携し、本所で行われている研究を題材とした教育活動や科学技術コミュニケーション活動により、研究成果を社会および初等中等教育に還元し、次世代を担うイノベーション人材育成のための新しいモデルを開発することを目的として活動しています。また、社会的なニーズを発掘し、新たな研究へとつなげていくという「社会を通して科学技術が発展的に循環するシステム」を創出することを目指しています。
「2023年度SセメスターUROP研究発表会」を実施しました。2023年度Sセメスターでは9名の学部1,2年生が生研にて研究活動を行い、成果を発表しました。
「2022年度AセメスターUROP研究発表会」を実施しました。2022年度Aセメスターでは11名の学部1,2年生が生研にて研究活動を行い、成果を発表しました。
「女子中高生のみなさん 最先端の工学研究に触れてみよう!」をONGと連携してオンラインにて開催しました。
「2022年度SセメスターUROP研究発表会」を実施しました。2022年度Sセメスターでは24名の学部1,2年生が生研にて研究活動を行い、成果を発表しました。
「未来の科学者のための駒場リサーチキャンパス公開」をONGと連携して実施しました。また、活動報告を行いました
「科コミ研究会(科学コミュニケーション研究会)」にゲストをお招きし、研究会を行いました。
「女子中高生のみなさん 最先端の工学研究に触れてみよう!」をONGと連携してオンラインにて開催しました。
「未来の科学者のための駒場リサーチキャンパス公開」をONGと連携してオンラインにて実施しました。
循環する科学技術研究会ホームページを新設しました。
2020年度までの活動については「知の社会浸透」ユニットのホームページをご覧ください。
東京大学生産技術研究所 機械・生体系部門 准教授
循環する科学技術研究会 代表
川越 至桜